今日は俺流の、パートナー選びのコツを教えるぜ。
パートナー選びは、慎重かつ大胆に遂行しなければならないんだ。
Pharmと出会えたことで俺は、幸福につつまれた尊い時間を過ごしている。
ふたりで過ごす時間がこんなにも愛おしいものになるなんて、思いもよらなかったよ。
Pharmの優しさに触れると、俺のこころは穏やかになるんだ。
だからこそ全力で愛し、全力で愛されて、全力で愛し尽くす・・・。
そう、決めたんだ。
お前がいるから俺は、最っ高に幸せだ!
俺がこの子を、Pharmと認めたのは確かに一瞬のできごとだった。
Pharmの姿をみた瞬間、俺のハートは見事に撃ち抜かれ恋に落ちたんだ。
いわゆる、フォーリンラブってやつだ。
幸せを感じるこの瞬間のために俺は、2年以上の時間を費やしてリサーチし続けたんだよな。
それが功を奏して、今こうして、Pharmと相思相愛になれたんだぜ。
俺が踏んだステップはこんな感じ。
・外せないこだわりをリストアップ
・条件にあっている車種をリサーチ
・カーセンサーなどで検索しまくる
・条件を修正
・カーセンサーなどで検索しまくる
・条件を修正
・カーセンサーなどで検索しまくる
・ひとつの答えにたどりつく
検索と条件修正をくり返すことで、得体のしれないものを掴まされる心配がなくなるんだ。
たとえば『雨漏りする車』とか『水没した車』とかだと、パートナーにするにはリスクが高すぎるぜ。
金儲けしか考えていない業者は一定数存在する。
奴らは善良な市民をだましてボロボロの車両を高額で売りつけてくるから、細心の注意をはらう必要があるんだ。
中古車選びは希望車種をしぼったリサーチが重要!
なにはともあれ、まずは自分がどんな車に乗りたいのかを把握しなければ話にならないよな。
ひとくちに「車がほしい」といっても、様々な車種だったりグレードだったりがあるだろ?
「ぼくは、SUZUKIのハスラーを探しているんだ」
「わたしは、DAIHATSUのムーブキャンバスが欲しい」
なんて、具体的に決まっている人はいいんだけど。
厄介なのは俺みたいに、車種が決まっていない状態の人なんだよ。
自分がどんな車に乗りたいのか、どんなこだわりがあるのかなどを把握しておかないと、たったひとりの可愛い子ちゃんには巡り会えないんだ。
最終的に俺がパートナーとして迎え入れたPharmは、HONDAのN-WGN customという車種になるんだけど。
この子に行き着くまでに、いろいろな子をみて頭を悩ませたもんだぜ。
P’Dean・・・、もしかして浮気ィ?
違うよ。お前ひとりをずっと探していたんだよ。
たとえば俺の車へのこだわりを一言であらわすと、レーシングカー。
風の抵抗を感じさせないなめらかなボディラインと、絶対に使わないであろう数々のスイッチやメーター類を搭載したコックピット。
この装備こそ男のロマンだよな。
だけど・・・、普段づかいには実用的じゃないわけで。
こだわりをリストアップ
ということで、俺が最低限こだわっていたことを・・・リストアップするぜ。
・空気抵抗を感じさせないフォルム
・女性が運転しそうにない外見
・ブルー系統のボディ
要するに、他人に魅せつける見た目重視というわけだ。
加えて細かい条件としては、
・重厚感あふれるブラックに統一された内装
・スピードメーターはハンドルの前
・タコメーター装備
・天井が高すぎない
・オーディオはcarrozzeriaを装備
・フォグランプ装備
・ドアバイザー装備
・比較的新しい年式
・総走行距離は3万キロ未満
・価格は80~90万円
・補修歴なし
・禁煙車
ザックリこんなところだった。
ま、条件にあげるのは自由だからな。
ムリな条件も難しい条件も、候補にするのは自由ってことだ。
まずは欲しい車をイメージして、条件をリスト化しようぜ。
その条件にあっている車をリサーチ
条件があるていど固まってきたら、次は車種を選出していくぜ。
ちなみに選出方法は、街中を実際に走っている車両をウォッチングしたり、CMでチェックしたりだな。
大型商業施設の駐車場をみて回るっていう手もあるぜ。
俺の場合、候補にあがってきたのは次の5車種だった。
・N-WGN custom
・MOVE custom
・スペーシアcustom
・ワゴンR スティングレー
・セルボ GリミテッドⅡ
なんだけど。
スペーシアcustomはSUZUKI産で、軽自動車としてはピカイチのメーカー。
だけど、空気抵抗を感じさせるフロントガラスが苦手だし、空間が縦に広すぎたんだよね。
俺的にはノビをしたとき、手のひらが天井にペタッと着いて肘が伸びきらないくらいの高さがちょうどいいんだ。
ワゴンR スティングレーもSUZUKI産なんだけど、正面の顔も後ろ姿も微妙という点が気に入らない。
だけど旧型の顔が好みだったので、新型も好きになれるかもと思って候補に上げただけだった。
セルボGリミテッドⅡは発売当初に気になっていた車種だったんだけど、新車で購入する経済能力は俺にはなかったんだ。
現在は生産されていないため年式がかなり古くなり、色も黒か白しか選べないというデメリットがあった。
歴代の愛車たちが全員ブルー系統だったため、ボディカラーは絶対にゆずれない。
この一点だけは、俺の強いこだわりだったんだ。
よって、実質的な候補は『N-WGN custom』『MOVE custom』の2車種だった。
2車種を並べてみるとどちらもたまご型で、風の抵抗を受けなさそうなシルエットだし。
正面からの顔も、ツンっとしてスキを見せない表情がなんともそそられる。
そして内装もブラックで統一されていて、高級感あるコックピットって感じがするよな。
どちらも俺好み♡
やっぱりP’Dean、浮気者!!
誤解だよPharm。この時点ではキミがどこにいるのか、わからなかったんだ。
これで、自分がどんな車種に乗りたいかがあぶり出せたはずだ。
カーセンサーなどで検索しまくる→条件修正
車は高い買い物だ。
軽自動車っていっても、人参やジャガイモを買うのとはわけが違う。
ぜったいに後悔してはいけない買い物なんだ。
購入後に後悔しないようにする秘訣は、日頃からの入念な検索が必要なんだ。
それこそ同じ結果しか得られないことがわかっていても、気になる車種を片っ端から検索しまくる!これに尽きるぜ。
最初は「これがいいな」「これがかわいいな」なんて、ながめるだけでOK。
掲載された画像をボケっとながめているうちに、いろいろなことが把握できるようになってくるからな。
たとえば『ダイハツムーヴカスタム』で検索すると、8286台もの車がHITするんだ。
しかしこれを1台1台チェックしようものなら、途方もない時間が費やされていくわけで・・・。
だからふるいにかけて、自分の条件にあう子を絞っていくんだ。
■ 年式 ■
年式を2020年~2023年に絞って1377台。
■ 総走行距離 ■
さらに走行距離を3万キロ未満に絞って1351台。
■ 価格 ■
さらにさらに価格を80万円未満に絞ると13台・・・、って感じだ。
新しめの年式で、走行距離もそこそこで、その上価格を抑えるとなると、やっぱりなにかしらの問題を抱えた車両しかHITしないんだよな。
ほとんどが補修歴ありだぜ・・・。
こんなふうにリサーチを定期的にくり返すうちに、条件の内容がかわってきたり違う車種に目が向いたりするようになるんだ。
ここで俺流のポイント
上記では『年式』→『走行距離』→『価格』の順でふるいにかけていったけど、それよりも最優先で絞ってほしい項目があるんだ。
それは、『地域』と『地区町村』なんだ。
車種をリサーチしながら決める事柄
カーセンサーなどインターネットで検索すると、たくさんの車がHITするから目移りするとおもう。
なんせ『ダイハツ ムーブカスタム』で検索すると、8286台もHITするんだぜ。
それこそ北海道から沖縄まで、中古車は各地に点在しているんだもんな。
そりゃあ、俺だって目移りしたさ。
年式や走行距離といった車両自体に対する条件は重要だ。
だけど、それよりもなによりも、まずはお住まいに近い地域で絞ることを最優先で考えてほしい。
それは、な・ぜ・か?
理由は2つある。
1. 現車確認をするため
2. 購入先の車屋さんとは長い付き合いになるから
1.の現車確認とはその名のとおり、現車を直接みてふれて確認することだ。
・本当に事故車じゃないのか
・車内のにおいはどうなのか
・エンジンのかかりはどうか
・異音はしていないか
・外装にヘコミやキズはないか
それはそれは隅から隅まで、あっちこっちめくってみたり下から覗いてみたりして確認するのが現車確認なんだ。
なのに現車が県をまたいだ遠方にあるとなると、確認するにも一苦労になるんだぜ。
つっても俺の場合、Pharmが輸送中だったため確認することなく購入を決断したのだが・・・。
2.の車屋さんとの付き合いが長くなるというのは、車検やら法定点検でお世話になるということはもちろんだが。
それ以外でも、いろいろと強い後ろ盾にもなってくれるんだ。
何かあったとき、すぐに連絡・相談ができてかつ現場に駆けつけてくれる存在は、絶対に確保しておかなければならない。
とくに俺ら素人にとっては、100%なくてはならない存在だ。
以前の愛車・MRワゴンさんはごくごく近所の小さな整備工場から購入したんだけど、いろいろ不満があったからお付き合いを俺のほうから絶ってしまったんだ。
けどやっぱり後ろ盾がなくなったことに、強い不安が常について回ってきたんだよね。
もしも、峠を走行中にエンストを起こしたら
もしも、出会い頭にもらい事故に遭ったら
もしも、脱輪をしてしまったら
もしも、あおられて追突されたら
もしも、当て逃げされたら
もしも、もしも、もしも・・・。
もしものときの連絡する存在がいないって、本当にストレス以外の何者でもなかったぜ。
やはり安心して運転するためにも、なにがあっても助けてくれる巨大な後ろ盾が必要なんだ。
中古車購入は親戚や知り合いの繋がりがない限り、その地域では名の知れた自動車会社をオススメするぜ。
リサーチを繰り返して気づいたこと
欲しい車の条件をリストアップし
車種を絞り込んだら
中古車をリサーチしながら
車屋さんを決める
ここまでくると、いろいろなことに気づくようになるんだ。
俺が最低限「ぜったいに守ろう」と思った気づきは、以下3つだった。
1. 事故車には絶対に手を出さない
2. 海沿い・豪雪地帯を走行していた車は見送る
3. 大きな自動車会社で購入する
1. 事故車には絶対に手を出さない
リサーチをしていると、どうしても気持ちが揺らいでしまうのが事故車・・・の存在。
事故車のなにが魅力って、補修歴があるってだけで価格が大幅にダウンするところなんだ。
どんな事故に遭ってたって、ちゃんとキレイに修理されていれば問題ないんじゃないか?・・・て思っちまうよな。
でも、事故車はしょせん事故車だよ。
パートナーは、見た目だけでは判断しちゃいけないんだ。
その事故車に手を出すってことは、思いもよらないトラブルがついて回るということを自覚しなければならない。
だって見た目がどんなにキレイでも、完全にはもとには戻ってないんだから。
たとえば信号無視してきた車両が、右側面に追突してきたとしよう。
プロレスでいうところの、エルボードロップという技がさく裂した状態だ。
普通の人間ならば、あばら骨や背骨が数本折れるだろうな。
それでも人間には治癒力が備わっているから、入院して安静にしていれば・・・いずれは復活するだろう。
でも車両には治癒力は備わっていない。
骨格となるフレームがグシャグシャに曲がってしまえば、どんなにたたいて伸ばしたとて、完全には伸びきってくれないんだ。
フレームが伸びきっていないということは、イコール、曲がったままということは理解していただけるだろうか。
無傷のフレームと曲がったフレームを比較すると、若干ではあるが長さが変わってくる。
事故に遇った右側だけ、全長が短くなってしまうんだ。
事故車を走行させる影響は多岐にわたり、
車軸がズレていたり
歪みが生じたり
異音がしたりノックしたり
そのたびに心配になったり、修理に出したりすることになるんだ。
整備の経験者ならともかく、整備経験がない俺らなら、太平洋のど真ん中をオール1本で大航海(大後悔)すること間違いなしだ。
だから事故車の購入は、絶対にオススメしないぜ。
2. 海沿い・豪雪地帯を走行していた車は見送る
潮風に吹かれると車体がサビサビになるときいて、俺は過去、一度も沿岸部を走行したことがない。
沿岸部に駐車している車両の映像なんかを見ると「サビ対策してるのかなぁ」なんて、ムダに心配してしまうんだ。
でも実は誤解があって、潮風に吹かれても、そのあと真水で洗浄することでサビから車両を守ることができるんだってさ。
とはいえだ。
こと中古車に関して、沿岸部にお住まいの前の持ち主さんが定期的に洗浄してくれていたかなんて、画像だけでは確認ができないよな。
だから、沿岸部付近を走行していた可能性がある車両は見送るって決めていたんだ。
サビは車両にとっては天敵だよ。
潮風以上に警戒する必要があるのが、豪雪地帯の道路にまかれている融雪剤なんだ。
融雪剤は、雪を溶かす役割と凍結防止の役割を果たす、文字通り豪雪地帯での安全対策なんだけど。
融雪剤の成分って、
塩化カルシウム
塩化ナトリウム
塩化マグネシウム
などなど・・・。
要するに“塩”なんだな。
潮風以上の強力な塩だから、足回りだけでなくボディだって腐食させる威力を秘めているんだ。
いや、決して豪雪地帯を走行していた車両を否定するわけではない。
否定はしないのだが、なにもわざわざサビサビしているかもしれない車を買うというリスクを背負い込む必要はないだろう。
というわけで、沿岸部・豪雪地帯を走行していた車両には警戒が必要だ。
大きな自動車会社で購入する
これは前章でも紹介したように、誰もが知っているような大きな自動車会社を利用するに越したことはない。
『わが社は事故車を扱っていない』と謳っているならなおさら安心だ。
なぜなら、1台でも事故車を販売してしまえば信用を失ってしまうからだ。
そのためオークションで仕入れるのも慎重で、ほんのすこしでも事故の疑いがある車は仕入れていない。
しかも仕入れたあとに自社で入念な点検をおこない、事故の痕跡がみつかれば返品をする徹底ぶり。
「この程度ならお客さんに気づかれないだろう」なんて、金儲けだけに走ることがないんだ。
自宅から近くて、大きい自動車会社での購入を検討するといいよ。
ひとつの答えにたどりつく
検索と、条件の修正をくり返しているうちに、自分の気持ちが固まっていることに気づくんだ。
俺の候補は『N-WGN custom』『MOVE custom』の2車種だったんだけど、検索の比重が『N-WGN custom』よりになっていた。
『N-WGN custom』が70%
『MOVE custom』が30%
なぜこんな比重になっちまったのか、それは俺にもわからない。
ただ、運命には抗えない。
きっと、Pharmが俺のことを引き寄せていた兆しがあったんだろう・・・って、今は思うんだ。
なぜならMRワゴンさんが亡くなった日の早朝、購入すると決めていた自動車会社のサイトで『N-WGN custom』と検索をかけたら、そこにPharmがいたんだから。
俺は2年以上をかけて、次のパートナーをリサーチし続けた結果、可愛くて美しいPharmに出会うことができた。
これまでの俺の行動が、実を結んだ瞬間だった。
P‘Dean。約束どおり、ボクを見つけてくれてありがとう。
この記事のまとめ ●素敵な中古車との出会いのために●
車を新調しようと思っているんだけど「車種が決まっていないんだー!」ってお嘆きのひとは、まず自分が譲れない絶対条件をリスト化してみよう。
条件を可視化することで、車種が絞れるぜ。
外装はもちろん、内装の条件も重要になってくる。
なんせ運転するときにとびこんでくる空間の視界ってのが満足いかなかったら、居心地が悪いものになるからな。
その点Pharmは、俺のからだにジャストフィット!
なんとなく条件が出揃ったところで、カーセンサーやグーネットなどを利用して外装・内装をジックリ吟味するんだ。
吟味しながら決めることがあったよな。
そう、購入先のSHOPさん。
自宅から近くてCMなんかもバンバンやっているような、有名どころがオススメだぜ。
ショップさんさえ決めてしまえば、あとは気になる車両を検索しまくること。
そして最終的には、フィーリング。
直感で「この子」って思ったんなら、積極的に会いに行って現車確認するんだ。
迷っていたら、別の誰かに取られてしまうぜ。
俺の毎日は充実している。
Pharmが俺のパートナーになってくれたお陰だな。
P’Dean!あそこに黄色い花が咲いてるよ!
あれは菜の花っていうんだ。もうスッカリ春だな。
嫉妬深いところも、Pharmの個性。
どんなお前も全部抱きしめるぜ。
これからずっと仲良く、楽しく過ごしていこうな。Pharm!